初心者にお勧めしたい中古車の選び方と考え方を3つのポイントに絞ってお伝えします。

初心者に関わらず車の購入というのは人生の中で数多くあるイベントではないのでコツとかいい選び方と言われてもなかなかピンとこない方が多いのではないでしょうか?
というわけで今回は中古車の選び方と考え方を自動車業界となんの癒着もない僕が解説していこうと思います。
中古車を選ぶ際に見てほしい部分というのはたくさんありますが、今回は走行距離・年式・修復歴の3つにポイントを絞っていきます。

この記事では購入予定の車が決まっているというテイでお話を進めていきます。車選びから悩まれている方は、初めての車購入はどの車種がおすすめか?という内容で記事を書いているのでまずはこちらを読んでいただくと良いかと思います。

走行距離

僕のS2000のメーター!19万kmでも元気ですよ。

中古車というのは新車以外のすべての車のこと指しますよね。ということは走行距離が1万kmの物も10万kmの物も同じ中古車ということです。基本的には新車と違い数万km走行したという実績があるので製造工程でのミスはなかったと考えていいと思います。走行距離で違いが出るのは内外装の状態です。走行距離が短い車は使用頻度が少ないので過走行の車より状態がよく、新車と遜色ない物もたくさんあります。走行を重ねると同時に外装の傷やシートのへたりなどが目立つようになってきます。内外装の状態の良さと価格というのは比例します。そこまできれいじゃなくてもいいよという方は値段がお手頃の走行距離が長い車にするといいと思います。

僕の経験上あまりお勧めしない走行距離というものがあります。それは6万kmから7万kmの車です。6万km前後の車というのは新車からノーメンテで売られている可能性が非常に高いです。いざ購入してウキウキで運転していた時に故障ということも少なくありません。
走行距離こだわりがないよという方は10万kmオーバーの車を検討されるといいと思います。これまではずっと10万kmを越えてないものを選ぶのが無難だとされていて、10万kmを超過したクルマは故障しやすい傾向がありました。実際、中古車は走行距離10万km超えると価格がぐんと下がります。しかし、最近のクルマは製造過程が進化したことや各部品の精度や耐久性が向上したことにより、一昔前の物(平成10年台以前)と比べると故障しづらくなっています。また、車の消耗品の中でも整備費用が高いものは大体8万kmから10万kmで交換するように指定されています。このことからも6万kmから7万kmの車は避けた方がいいということです。

10万km走ってきた中でしっかりとメンテナンスをしている中古車であれば、ノーメンテの6万kmの車より調子がよく長く乗れる車が多くあると思います。
一般的に車の走行距離は1年間で1万kmが目安とされています。年式と走行距離を計算して1年に1万km走っている車を選ぶのが無難です。

年式

ここまでくると逆に芸術

年式と内外装のきれいさは比例します。中古車を選ぶ際にはどのくらいきれいな車に乗りたいかも考えておきましょう。きれいな車ほど価格も高くなります。中古車市場では車検を機に車を手放す人が多いため、3年5年7年落ちの車が多いのが特徴です。

3年落ち:まだまだ新車と遜色ないけど価格は高い
5年落ち:状態も価格も真ん中ぐらい
7年落ち:ちょっとおつかれな状態にはあるが価格が安い

やはり、年式と価格は比例しますね。
きれいさはあまり関係ないという方は、フルモデルチェンジをせずにマイナーチェンジを繰り返す車なんかを選ぶといいと思います。マイナーチェンジは外観のぱっと見は変わらないので年式が古くても今の新車とほとんど同じ外観の車を安く手に入れるという方法もありますね。

フルモデルチェンジ?マイナーチェンジ?って方はこちらに詳しく解説してあります。

年式が古いのに走行距離が短い車はどうなの?
年式に割に走行距離が短すぎる車は避けた方が無難です。あれ?超ラッキーじゃんと思ってしまいがちなんですが落とし穴があるかもしれません。確かに年式の割に走行距離が短い車は値段がお得なことが多いのでねらい目ですが、極端に走行距離が短い場合には注意が必要です。例えば10年落ちの車なのに5000kmしか走っていない車の場合、買ったけど長期乗らず駐車場に置いていて、ノーメンテの可能性があります。
※中には毎日片道数kmのスーパーの往復だけに使われて年式の割に走行距離が短い車もあるかもしれませんが稀なのでそもそもこの条件は避けた方がいいです。

修復歴

こんな事故でも意外と治ります

(修復歴あり)と表示があると、「はい除外」「何となく嫌」としている方がほとんどだと思いますが、ちょっと待ってください。修復歴ってどういうことかご存じですか?
(修復歴あり)という表示がある車は、過去に事故などをして修理を受けた車のことを指します。これは間違いではありませんし、候補から外す大きな理由になりますよね。

修復歴ありの定義としては、フレームやメンバーなど車の骨格部位に損傷があり、修復されている車のことを指します。人間でいうところの骨折みたいなことですかね。
ということは骨格部分に損傷がなかった事故車は修復歴ありにはならないということです。ですので、修復歴なしの車でも修理歴や事故歴がある車はたくさんあります。
(ドアをぶつけて交換した・バンパーこすって再塗装したなど)

修復歴ありの車の価格は圧倒的に下がっていることも多いです。特に気にしないよという方はあえて修復歴ありの車を選ぶのもありなんじゃないかと思います。予算的に難しい車が修復歴ありの場合だと手に入るなんてこともありますよ。最近は修復の技術が格段に上がってきているのでしっかりとした修復を受けているクルマであれば、修復歴なしの車と比べても運動性能はあまり変わらないということも多いです。
ですが、確かに修復するほど大きな事故をしている車ということは事実ですので、気持ち的に嫌だということであれば修復歴なしを選ぶといいでしょう。

ぶっちゃけて言うと街中を法定速度前後で走る時に修復歴の性能差を感じられる人はなかなかいないと思います。僕のようにサーキット走行など激しい車の使い方をする場合は修復歴なしをなるべく選びましょう。

※どうせサーキット走行でミスってぶつけたりしてすぐ修復歴ありになるけどね。僕のS2000は前後修復歴ありの物を購入しましたよ。

修復歴なしならば安心できるの?
修復歴がない車ならすべて、良質な中古車かというとそれも一概には言うことはできないです。前述した通り、小さい事故などで部品を取り換えたり、板金塗装した場合は修復歴にはなりませんから、販売店の方に事故歴などは聞いてみるといいですね。

終わりに

今回は中古車の選び方を3つのポイントに絞ってお伝えしました。少し考え方が変わりましたか?年式が古くて走行距離の長い中古車ほど安くなるのはほぼ間違いないです。しかし、大前提として昔と比べて車の寿命が延びているといっても、あまりに年式の古い車や過走行の車に手を出すのはリスクが大きいです。年式が古くて走行距離が長いものほど故障のリスクが高まるところは頭に入れておかないといけませんね。簡単な修理や整備はDIYでできるようにするのもいいかもしれませんね。最近ではネットでなんでも調べられますからね。また、購入後も安心してクルマに乗るために保証の付帯や保証期間などの確認も合わせてしておきましょう。

前回の記事でお伝えしていますが令和3年で中古車のおすすめは「ホンダのN-BOXのボディ色は白か黒、走行3万キロもしくは10万キロ以上の中古車」です。もうこれ一択です。
軽自動車以外のタイプもいずれ発表しても面白いですかね。それでは。

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